ターコイズ千夜一夜物語(0028)ターコイズに変形カボションが多い理由

商品登録に疲れたので、珈琲ブレイク。雑談でもしましょうか。

さて、ターコイズ屋のカボションは、普通なら、楕円形や丸形などの一般的な天然石さんの大量生産品とと違い、変形のものが多いのですがそれはなぜか?というお話です。

簡単に言えば、日本人的には、楕円形や丸い形がが好きなわけですが、これが原石を掘ったり研磨をする研磨士からすれば、ちょっと見方、考え方が違うのです。。。

沢山掘れる天然石をカットや研磨するのであれば、好きにやれば(安いので)よいのですが、ターコイズは、そうはいかないのです。まず、鉱山からの産出量が限られます。年に数回しか掘らないなんて鉱山はいくつもあります。

砂漠での採掘は決して楽な作業ではありません。周囲数百キロ何もない場所へ死ぬ気で行って掘るなんてことも起こり得るのです。苦労して採掘してターコイズ原石は、カットして研磨するのですが、単価も高い原石を仕入れるのは、重さ。

この重さには、研磨して石がゼロカラットになっても、価格は原石の重さ。研磨やカットは最小限の損失で行う必要がある。。。というのが実情です。

運よく手元に多くの原石があるなら、楕円形や丸に研磨してもいいかなぁ?と思います。もし原石が1つしかないなんて時に、楕円に研磨するのでは損失が増えるのです。そして、貴重な石が削れていく。

できれば、できることなら、カットした形から角を丸めた程度で最大限のサイズで残したい!というのが、研磨士の希望なのです。そう、「もったいないの精神」なのです。重さ=お金なのですから。

中華の大量生産品は、同じサイズ、同じ色(染めてるから)なターコイズ色の石を多く作りだし世に出します。それをターコイズだと思っている方も少なくないのです。

変な緑色系の松の葉のような色のもの、クラック模様の変なもの、クラックに染料がたまり、模様の線の色が濃いもの、薬局の燃料アルコールに漬けてしばらくしてキッチンペーパーにのせると赤い色が染みだすモノ。焼いた針を裏に押し付けてみたら溶ける、または、焦げるもの(笑)もう、いろんなものを作って売ってます。

きれいな本物のターコイズと、そうでないターコイズ。比率は5:95くらいでしょうか。市場で売られるターコイズは、怪しげなモノばかりです。それは、昔から需要と供給のバランスが悪いのに、求められる商品だったこともあります。

多くの日本人が知るターコイズは、ニセモノだと気がつかない方の方が多い。みんなが天然石好きではないですし、天然石好きでもターコイズに特化した知識があるでもないので当たり前なのですが。

・・・と、まあ、いろんな事情で、ターコイズという石はどんどん入手難になりますし、本物のターコイズというものを扱えるお店が無くなるのも時間の問題。

新型コロナウイルスの影響でさらに、加速した感はあります。

いつ、「ターコイズ屋」やめようかな?と、そんなことも思う日々なのです。

地球屋フォアテイルズ