ターコイズ千夜一夜物語(0022)ターコイズペンダントを作ろう
さて。ターコイズペンダントを作ろう!いよいよ形になるところです。
外観ができたら、磨いて、石留めをして完成でになります。
バチカンを作ろう!・・・です。「バチカン」って。ナニ!?っと話から。
バチカンのバチ、三味線を弾くときに使う「バチ」の環(輪)という意味でバチの環。
バチカン!
・・・という話らしい。
今回のバチカンは、25x7x0.5mmのサイズ。これも規定があるモノでもないので、この7mmという幅を変えると太目、細目のバチカンになる。25mmの長さを変えると丸環のサイズが変わる。もちろん、これもお好みなので、1回「試作」して、データを取った方がいい。
1個作ると、もう少し細目かな~?とか、太目かな~?とか。わかりやすいと思う。
写真上のバチカンのイメージは厚紙製、型紙にするなら革で作ると何年も使えるものになる。
このバチカンを曲げてロウ付けする。三分ロウを使う。銀ロウは柔らかいものほど不純物の含有量の違いで、黄色~金色っぽくなる。そんな理由で見えない部分に「早ロウ」を使うことが多い。
バチカンと本体を直接ロウ付けしてもいいが、前後にしか揺れないペンダントになる。ここに丸環をつけて丸環(マルカン)を本体にロウ付けすることで、前後左右に揺れるペンダントとなる。これもデザインや好み、使い勝手などを加味して作る。今回は、バチカンーマルカンー本体というパーツ構成になる。
第三の手でバチカンに通したマルカンを固定。ロウ付けする部分はどちらも「酸化膜」を落としておくことを忘れないように!フラックスを筆でピンポイントにつけて銀ロウ(早ロウ)を置き、余分なフラックスをペーパーに吸わせて除去しておく。今回は、ガスバーナーは、ハンディバーナーを使っている。LPG(エルピーガス)用のバーナーとコンプレッサーがあるならそれでやるとよい。違いは、コスパ(コストパフォーマンス)の差と持ちやすさの違いくらい。私は温度が高めの方が好きなので、ハンディバーナーでやるのも好きだ。細かい調整は、対象物との距離で調整する。銀細工を始めたばかりの頃は、ハンディバーナーを使っていた。3年くらいハンディバーナーを使って制作していたように思う。
ロウ付けする部分に書いてあるマジックで中心、左右対称を合わせる。ズレないように!(大事)
ロウ付けできたら、素早く火を離して、「ふっ!」とロウ付け部分に一息。これで、ロウが流れた瞬間で止めることができる魔法(秘訣)の技だ。それから、ゆっくりとベースパーツをピンセットで持ち水を張った「グラタン皿」の中へポチャ!
ペーパーは数枚、拭き取り用に前掛けのポケットに入れておくと便利です。
これが磨く前のペンダントトップ。ここまで仕上がればあとは磨くだけだ。
ブラシ等できれいに磨く。リューターで磨くと早い。面取りはヤスリ(中目、油目)でやっておく。ヤスリは精密ヤスリの平ヤスリがあるととても便利。
精密ヤスリは、バローべ製の
平ヤスリ(中目、油目)
甲丸ヤスリ(中目、油目)
三角ヤスリ(中目、油目)
刃ヤスリ(中目)
があると、何でも対応できるので順次揃えておきたい。
磨きは、耐水ペーパー#400、#600、#1000、#1500で仕上げる。
光沢研磨は、グラノールとマイクロポリッシュ(布)で磨く。
フクリンのツメ部分は、精密ヤスリ(平・中目)で面取りしてリューターで磨いて仕上げる。
ターコイズをハメ込みプッシャーで倒して石を留める。プッシャーは、割り箸の太い方や、8mmくらいの太さの棒でも出来ます。金属製のプッシャーを使う場合は擦り傷がつかないように注意して爪を足すこと。ツメを倒す時は、対角線で倒していくのがコツです。
きれいに「ターコイズ」が留まれば完成です。バチカンのパーツをマルカンに付け替えると「猫」や「犬」の首輪に取り付けることも出来るので、2つ制作してお揃い!なんてこともできます。
友人のお誕生日や特別な日に「自分で作った」ペンダントを送る。そんな楽しみも増えたりします。
本気でやれば、アクセアリー屋にも!?(笑)・・・は、儲からないのでおススメできません(爆)
地球屋フォアテイルズ
続く!(なんで?って)
ほら、説明不足の補填とか、革紐の部分のやり方なんかを・・・ね?