ターコイズ千夜一夜物語(0020)ターコイズペンダントを作ろう

ターコイズペンダントを作ろう!の続きです。

その3)フクリン用の銀板を切ります。使った糸鋸の刃の太さは5/0(ゴーゼロ)です。

切った部位はまっすぐになるように「ヤスリをかける」=ヤスる

ヤスリは、2本使います。中目(目の粗い方)、油目(目の細かい方)を使い分けます。
上の写真の角度で押した時に効率よく削れます。手でヤスらないで、脇をしめて腕を固定し膝と腰で体ごと前後させると平らに削れるようになります。ゴリゴリと削れる感覚を覚えておきましょう!

気持ちいい!

そんな感じで、軽く早くヤスれるようになります。

ヤスりが上手くできれば↑このように、接地面が隙間なく見えるようになります。これなら問題なくロウ付けは成功するでしょう。隙間が出来ると、ロウが流れないで途切れてしまいます。

フクリンに切り込みを入れる準備をします。2mm間隔で入れていますが、規定値などはありません。デザイン的にお好みの幅で良いと思いますので、慣れたら臨機応変に!

切り込み時に、目安になるようにマジックで中心線を入れます。これが揃うと仕上がりが美しいのです。

切り込み入りの「フクリン」は、石留め後も「メンテナンス」が楽になります。切り込みが無いものは、石を外しにくくなり、補修しにくいモノとなります。(あくまでも、これはお好みで)

フクリンをぐるりと巻き付けて切る部分を決める。重なりで切ると出来上がりが綺麗になる。

切った後、切り口をヤスり接合部をピッタリと合わせる。平らにして合わせて「ロウ付け」してから曲げてもいい。やりやすい方法で。どちらも仕上がりは同じ。

この際に「酸化膜」があるとロウ付けできないので、ヤスリがけしておく、ブラシで磨く、希塩酸に5分漬け水洗、重曹でこすり中和してから水洗。・・・どの方法でも「酸化膜」を剥がせばよい。

時間が勿体ないので、よく磨く・・・で対処しておく(笑)タイム イズ マネー。

ロウ付けは、目立たない側にするのが鉄則。そりゃ、そうだよね・・・。真鍮ブラシが1本あると便利だと思います。

ロウ付けには、フラックスが必需品。コレがないとロウ付けできないくらいのモノ。酸化膜を防ぐ被膜を作るものです。

冷却水は、グラタン皿。耐熱性があるので安心だし、肉厚なので割れにくいです。

ロウ付け時には、第三の手が1つあると便利。なくてもロウ付けはできます。耐火レンガの上に置いてやればいい。

ロウ付けは、銀ロウを使います。溶けにくい方から「3分(ぶ)ロウ」「5分ロウ」「早ロウ」の順で使います。すべて5分ロウでやっても出来なくはないのですが、融解温度の差を利用するとロウ付け作業が簡単になります。私は、3分、5分、7分、早ロウを用意していて、7分は時々使用。ほとんどの制作は3回のロウ付けで終わらせるようにしています。4回の時は、7分ロウを使うわけです。

最初は、5分ロウだけでやっていたのでそれでも慣れてしまえばいいと思います。1~2回で全部ロウ付けしちゃえばいいのですから。。。

フラックスは、竹串で塗る方も多いのですが、細筆を使うともう戻れません(笑)ま、やってみて考えてください。

フラックスは、多すぎると乾くときに沸騰して銀ロウが飛ぶので、余分なフラックスは、ペーパーで吸い取っておきます。そして、遠火で乾かすことでフラックスが結晶化して銀ロウを固定できます。

ロウ付けは、ロウを流したい方の温度を上げます。この場合「銀ロウ」が内側なので、ロウは外側方向へ流したい。つまり、下側から全体の温度を上げていく感じで炙ると良いのです。

※銀ロウは、温度の高い方へ流れます。これを忘れないでおきましょう!銀ロウを操ることが出来れば・・・ワンランク アップ!です。

ロウ付けが出来たら、水冷!

水分は拭き取ります。

精密ヤスリ(中目、油目)で、ロウ付け部位をヤスリ、ブラシで綺麗仕上げます。

ターコイズに合わせてみましょう。ピッタリ!これで「フクリン」完成です。

さて、ターコイズの石留めも準備しておきますクッション材を挟み高さを調整することもできます。これは、石をぶつけた時に石が割れにくくなるということです。(古典的に)無くても困りませんので、お好みで!古典的な技法でやりたい!と言うのであれば、パイン材を挟みます。(おが屑)

ハネナイトは、衝撃吸収材。近代の最先端技術です。もし、パイン材など木材系のクッション材を使った場合は、数年に1回交換もしくは増し締めしないと石が抜け落ちることになります。インディアン ジュエリーの石が無くなるのはこれが原因なのです。腐るとか縮むとか水濡れに弱い!という弱点があるのです。インディアン ジュエリーは水に弱い!!!

さて。フラックスの件。このようにしておくと「フタの開け閉め」が簡単になります。ちょっとした工夫が無駄な作業を減らすのです。

明日へ続く

地球屋フォアテイルズ