ターコイズのバッキング処理は、本物の証

キングマン鉱山のターコイズ(略称:KM)と、バッキング処理

バッキング処理について、2014年にブログに記載しましたが、あれから4年経つので改めてその重要性と歴史を再び補足資料として、ここに記載しておきます。

当店のターコイズ カボションには、強度を上げる為の「バッキング処理」をわざわざ施してあります。そして、すべてのカボションに採掘された鉱山名の略称が裏に記載されます。

どうしてこんなものが、石の後ろに貼りつけてあるのかご存じでしょうか?

バッキング剤を購入し、時間をかかてワザワザ石の後ろを処理しているのは、何故でしょうか。
理由もなくそこにお金をかける業者はいませんよね。

これらは、ただの飾りではありません。ターコイズの取り扱いにおける由緒正しい伝統的な技法です。もちろん、ターコイズが水濡れに弱いということはありません。それは、どちらかと言えば偽物(染め物)の特徴なのです。濡れたターコイズはとても綺麗です。砂漠でターコイズの鉱脈を探す時は、水を撒くのが正解なくらいです。

本題のバッキング処理についてですが、それはターコイズを破損しない為の補強となる処理で、1900年代に考案されたターコイズ カボションに特有な伝統的な技法です。これは、高価で貴重なターコイズがマトリックスの境目に沿って割れるのを防ぐ目的でネイティブアメリカン達が始めました。

こうして、バッキング処理というものは比較的、脆弱な石の強度を高める技法として100年以上前に考案されました。安価なイミテーション(偽物)と本物の貴重なターコイズの簡易な識別方法でこの手間のかかる処理が行われていないものはチャイニーズなどの偽物の可能性があります。安価な偽物に時間とお金と手間をかけて、バッキング処理などわざわざ行わないからです。

バッキング処理をしていない=貴重ではないものまたは、偽物をターコイズのように見せているもの・・・かも知れません。USAでは、ターコイズの鉱山は閉山したもの、個人鉱山などを含めると200以上あると言われています。この為、ターコイズをちゃんと理解しているカッター(切る人)や研磨士は、このバッキング部分に鉱山名をマジックで記載しておくのが通例です。

当店のターコイズ カボションには、手間ひまをかけてバッキング処理を施し、強度を上げ、鉱山名の略称を記載しています。

マクラメ編み等で、ターコイズ カボションを利用する場合、これがないものは、偽物のターコイズを使用している可能性が高くターコイズに詳しい人がバッキングを外す(強度を下げる)ことはありません。また、鉱山名の記載は本物の証ですので、採掘鉱山不明の偽物にはこのサインはありません。このバッキング処理を削り落とし、鉱山名を消す・・・というのはおススメしません。

それは、ターコイズの産地を消し、強度を下げる愚行であり、本来のターコイズ カボションの価値を下げることになるからです。言い換えれば、バッキング処理とサインのあるターコイズ カボションは「本物の証付き」であり、正規品とイミテーションの差でもあるわけです。あなたのターコイズと思ってるカボションには、ちゃんと「バッキング処理」が施してありますか?鉱山名が明記されていますか?

それとも・・・。(笑)

フォアテイルズフォックス(2018年09月記載 不許複製)